こんにちは!
スタッフのMです。ボイスサンプルパックでオーディション用の
サンプルを収録する場合のディレクション例を書きます。
ベースとなる部分なので、細かい部分は人によって様々です。少し前にあったオーディションの原稿をサンプルにします。
察しがつく方は原稿を探せば見つかったりするかもしれません。
0.共通して気をつけて欲しいこと
どんな原稿でも共通して気にした方がいいことはあります。
それは「相手との距離感」です。
台詞というのは必ず対象があります。
ひとりごとでも対象はきちんとあります。対象が不明瞭なら確認し、場合によっては何をしたいのか確認します。
そうすることで、ただ言葉を発してるのか、誰かに話しかけてるのか変わってきます。
ディレクションの際は、本人がやりたい事を確認して、イメージに近づけるようアドバイスしてます。
1.自然な演技の原稿
一番やりやすいようで、一番わかりにくい原稿です。
こーゆー時は聞く側が何を知りたいのかを考えたほうが良いと思います。
おそらく、声を作ったりしない「地声」を聴きたい・確認したいんだと思います。なので、ディレクションする際は地声を意識してもらいます。
と言っても、地声というのは分かるようで分からない人も多いです。
通常は普段の話し声が地声になると思いますが、芝居をすると変わる人が大半です。収録をしていると普段の声より、高い声を出す方が多いです。
ディレクションの際は、本人の一番いい声=地声になるようアドバイスをしています。
2.キャラクターの原稿
勢いだけでやらないように気をつけてもらいます。
どんなキャラクターをイメージしてるのかを確認します。
掘り下げるのは大事ですが、掘り下げすぎて伝わらない場合もあります。
あくまで15秒~20秒で伝わる台詞を意識して貰います。細かすぎる芝居はストーリーがあって活きると思います。
サンプルで全てが伝わる事はほぼ無いので、伝わる部分だけを引き立たせます。
当然、本人がやりたい事を確認した上でのディレクションを心がけています。
3.ナレーション
ナレーションは難しいです。
何を意識して、どう立てたら良いかは伝えられます。
ただし、ナレーションだけは今までの積み重ねがおもいっきり出ます。色んなナレーションを聴いているのか。
どんなナレーションを練習してきているのか。
それがとても重要になってきてしまうのが正直なところです。と言っても、ディレクションで良くなる部分も多くあります。
ベースとなる「文章を伝える」という部分は意識することで変わるからです。
あまり上手なナレーションと言えなくても、良いナレーションと思える物はあります。「何を伝えたいのか、どんな思いを伝えたいのか」
ディレクションすることで、それに気付いてもらえるようにしています。
簡単に書くとこんな感じですかね。
実際は人によって違いがあるのでもっと細かいです。
修正できそうな箇所から修正をしていき、最終目標へ持っていきます。お一人で悩まず、良いボイスサンプルを一緒に作り上げましょう!