こんばんは!スタッフのMです。
最近ちょいちょいボイスサンプルの作り方を聞かれるのでブログにします!
あくまで個人的な考え方ですので、色んな意見や作り方、方向性があると思います。
結論から言えば「作りたい物を作るのが良い!」なのですが、今まで作ったことがない方向けに、初級編として情報を纏めようと思います。
過去に何度か書いたことがあるのですが、新しい記事のほうが信憑性が高いと感じるタイプなので定期的に書こうと思います笑
まずはボイスサンプルとはなにか、つまり定義付けをしましょう!
ボイスサンプルの定義とは
そもそも、ボイスサンプルは何のために作るのかを考えてない方がいます。
ボイスサンプルは声優やナレーターなどの声の仕事をしている方が、自分の声をアピールするための手段の一つです簡単に言えば、自分の声を「試し聴き」してもらう道具です。
つまりボイスサンプルの定義は「他人に対し、自分をアピールするための音声」ということになります。
そのため、有効なボイスサンプルを作るには、自分の特徴や能力をしっかりと表現することが大切です。
では、どうすれば有効なボイスサンプルになるのか。個人的に必要な3つの要素があると思ってます。
必要だと考える3つの要素
個人的に必要だと考える要素は「声質」「滑舌」「キャラクター」の3つです。
声質
一番自分をアピールでき、一番簡単かつ重要な要素です。聞き手に対しての最初の印象となります。
ですが、色んな方のサンプルを聞いてきた限り、ここを勘違いされてる方が非常に多い印象です。
誰かの声真似や色んな声が出せることは重要ではありません。聞き手は「あなたの声」が聴きたいのです。
そのためには「自分の声質」を正しく知ることが非常に重要です。自分自身の声のトーンや深さなど、「自分の声質」を誤りなく認識するために、客観的な意見が重要になってきます。
自分の声質を知り、それを活かしたボイスサンプルを作ることで、聞き手に強い印象を与えることができます。
滑舌
言葉をはっきりと発音する「滑舌」も大切な要素の一つです。
そして、たくさんのサンプルを聞いている方ほど、滑舌は練習すれば修正できることを知っています。
「滑舌より気持ちを優先」という方も多くいらっしゃいますが、声の仕事をするなら「気持ちより滑舌を優先」が正しいです。どんなに感情がこもっていても、滑舌が悪ければ聴いていて集中できなくなります。
そもそも、滑舌が良く感情も表現できる職業が声優やナレーターなので、滑舌が悪ければ審査する理由がないですよね。
滑舌が良いだけで、聴き手は内容や情報を理解しやすくなります。滑舌が悪いと感じているのであれば、自身のスキルをアピールするためにも、滑舌を磨くことは非常に重要です。
キャラクター
3つ目の重要な要素は「キャラクター」です。
ボイスサンプルを聴いた方に自分はどんなキャラクターができるのか、強い印象を与える必要があります。
キャラクターと簡単に書きましたが、どんな内容が必要でしょうか。後々、具体的に書きますので今回は省略します。
様々なキャラクターを求められるケースもありますが、実は「色んなキャラクターができます」というのは重要ではありません。
それよりもまずは「自分の得意とするキャラクター」「客観的に聴いても違和感のないキャラクター」を表現しましょう。
声だけでキャラクターのイメージができれば、聞き手に対して、とても印象深いボイスサンプルになります。
重視されない5つのマイナス要素
個人的に重視されないと思う5つのマイナス要素は「感情」「感動」「有名なセリフ」「やりたい役柄」「狂った役柄」です。
感情
重視されないマイナス要素の一つが「感情」です。
喜怒哀楽が分かるボイスサンプルを作りましょう、と言われることもあるかもしません。
ですが、たった20秒のボイスサンプルで、そこまでの感情を表現するのは無理があります。
何故か?
感情が動くには理由やきっかけが必要だからです。
いきなり、喜んだり、怒ったり、哀しんだり、楽しんだりしてても、聞き手に対して良い印象は与えにくいです。というか、意味分からないです。
また、感情を過剰に表現されても、聴き手にとっては違和感しか感じさせません。
もちろん、日常的な感情の表現は大切です。ですが、過剰な感情表現は逆効果になることがあるので注意が必要です。
感動
重視されないマイナス要素の二つ目が「感動」です。
ボイスサンプルの定義を思い出してください。
そう、ボイスサンプルは自分をアピールするものです。しかも、かなりの短時間でのアピールです。
映画や舞台などの感動的なシーンも2時間弱をかけて作り上げてます。
ボイスサンプルのような短い時間で、聞き手に感動を与えることは難しく、また、それを主軸にするのは適していません。
「感動よりも自分ができること」をアピールしましょう。
有名なセリフ
重視されないマイナス要素の三つ目が「有名なセリフ」です。
まず著作権的にアウトなんですが、その他にも理由がちゃんとあります。
誰かが演じた有名なセリフを使用すれば、当たり前ですがその方と比較されます。
オリジナリティを出すためにも、独自のセリフを自分自身で考えて使用しましょう。
ちなみに、フリーのボイスサンプル原稿も他の方と比較されやすいという点からオススメしません。正直「聴いたことあるな、このセリフ」と思ったことが何度かあります。
原稿のベースにする分には良いかもしれませんが、自分なりのオリジナリティを入れたほうが良いと思います。
やりたい役柄
重視されないマイナス要素の四つ目が「やりたい役柄」です。
自分がやりたい役柄を強調するのは大事です。
ですが、本当にそれが自分をアピールできる材料になりますか?
自分の声質を活かし、自分の得意とするキャラクターでアピールする方が、より効果的です。
狂った役柄
重視されないマイナス要素の五つ目が「狂った役柄」です。
これ…本当に多いです。
気持ちは分かるんですよ。
でも、大体の方が「狂った風の演技」なんですよね。
身の丈にあったサンプルを作りましょう、本当に。
ちなみに、「本当に狂った役柄」ができる方は、普通のセリフで狂ってます。
今回のまとめ
ボイスサンプルは「他人に対し、自分をアピールするための音声」
「声質」「滑舌」「キャラクター」が必要な要素
「感情」「感動」「有名なセリフ」「やりたい役柄」「狂った役柄」はマイナス要素
以上、ボイスサンプル作成の際に考えるべき要素や注意点を簡単にまとめました。
個人的には、初めに書いた通り「作りたい物を作る」のが一番良いと思ってます。でも、どう作ったら良いのか分からないという方向けに情報を纏めてみました。
色んな方の意見があると思いますし、それも正解だと思います。大事なことは自分にとってしっくりくる方法です。
アピールできるボイスサンプルを作ってくださいね!
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