こんにちは!スタッフのMです。
1ヶ月に1回、19日に更新しようと思ってたんですが、バタバタしてて遅くなってしまいました。
今回も前回に続いて「ボイスサンプルの作り方」のポイントを書いていきたいと思います。
今回は「声質」に関してです。あくまで、僕個人の考えですので参考程度にしてください。いろんな考えがあると思います。
前回の記事「ボイスサンプルの作り方 初級編1」
声質って言われても分からない
前回の記事で大事な要素として「声質」を上げたんですが、簡単に纏めると、自分の声の特徴を知り「あなたの声」を活かすことで、相手の印象に残りやすくなる、ということです。
では、印象に残る声とはどんな声でしょうか。はい、単純に良い声が回答になりますよね。
良い声とはなんだろう?
ではでは、良い声の定義って何でしょうか?
声優さんは「良い声」とよく言われます。でも、生まれつきの声だけで、その評価は決まるのでしょうか?
違いますよね。大切なポイントは、あなたが「自分の良い声」を出すことです。
自分の良い声って何?
自分の良い声を出すために必要な3要素は下記だと考えてます。
- 力みのない声:無理に高音や低音を出そうとせず、自然に、自分らしい声を出すこと。
- 素直な声:演技をしすぎず、本音で話すような感覚。その声が聴く人の心に響きます。
- ニュアンスを出せる声:文章やセリフに合わせて、微妙な変化(ニュアンス)を持たせられること。
良い声かどうか、どうやって確認する?
では、自分が良い声を出せているのか、どうやったらわかるのでしょうか?方法は2つしかないです。
- 誰かに聴いてもらう:客観的な意見はとても大事です。友達や先生にフィードバックを求めましょう。
- 録音して自分で聴く:自分の声を客観的に聴く方法は録音する以外ありません。録音し何度も聴き、自分がどんな声を出しているのかを確認しましょう。
良い声を出すコツ
と言われて確認しても、そう簡単には分からないですよね。一応、出す方法として、簡単なイメージをお伝えします。
- 呼吸:深呼吸から始め、息を整えて声を出しましょう。一番最後に出る楽な部分が良い音域です。
- 腹筋:呼吸だけでは、声がマイクに乗ってくれません。大事なことは腹筋を使って、声を支えることです。
- 胸の響き:そのまま力まずに声を出し、胸に響かせることで、声に深みや豊かさが出てきます。
サンプルの名前があなたの名刺に
あなたの名前だけで、あなたの印象が決まることもあります。そして、ボイスサンプルで一番聴かれる可能性が高いのは、冒頭の「あなたの名前」です。
声質に関しての纏め
伝えるべき声質とは:印象に残る声=良い声
自分の良い声の3要素:力みのない、素直な、ニュアンスを出せる声
良い声を出すコツ:呼吸を意識し、腹筋を使いながら、胸で響かせる
以上、声質に関して思っていることを纏めてみました。
努力や訓練をせずに良い声は出ません。しかも、時間がかかることも多いです。日々の練習をがんばってくださいね。
少しだけ追加情報
録音スタジオのスタッフとして、伝えたいなぁと思ったことが幾つかあります(上記までは個人的にです)。もしかしたら、こっちのほうが重要かも?
日常のケアが大事です
コロナの影響もあり、体調を崩し喉を痛めている方が多くいます。普段から意識している声優さんですら、喉の調子を保てない状態です。自分の声を守るためにも、日常的なケアを忘れずに行いましょう。うがいやマスクをするだけでも、喉への負担を軽減してくれます。
誰からフィードバックを貰うか
普段から収録に携わっている方からの意見はとても大事です。ディレクターさんやエンジニアさん、オペレーターさんから意見を伺えるなら、自分の印象を確認しましょう。先生や友達も大事なアドバイザーですが、気にしているポイントが異なると感じています。録音した自分の声について、具体的な意見を知ることができると思います。
マイクと友達になりましょう
眼の前のマイクに対して、録音をすることが少ない役者さんなら関係ないのですが、声優を目指すならマイクとは慣れ親しんだほうが良いです。マイクとの距離感、声のピント合わせなど、マイクと親しくなっていると録音した声に大きな違いが出てきます。ただ、場所や空間にもよるので、録音する現場に近い場所での練習が大事です。